ビジネスプランの重要性をお話させていただくと、よく言われることがあります。
主なものとしては
目の前のお客様への対応で手一杯でそんな時間も惜しい。
事業計画を作っても計画通りになんてならない。
行動あるのみ、計画なんていらない
というようなことです。
たしかに、売上を獲得するために日々、目の前のお客様に満足いただくことが最優先となりますし、ビジネスプランは作成しただけではいうなれば絵に描いた餅でしかなく、なんの意味もありません。
また、あれこれ考えるよりも、より多くのお客様との接触機会を増やすために行動量を維持し、増やすことも大切なことです。
では何故「事業計画(ビジネスプラン)」が重要だと言うのでしょうか。
センスある経営者にこそ、振り返り時間を設けて欲しい
経営者の皆さんは、日々忙殺されていると感じられていることでしょう。そのお気持ちはとてもよくわかります。目の前にあることをこなしていく事に精一杯で、活動の振り返りなどに時間を裂くことは難しいかもしれません。
ですが、わたしたちはあえて、日々の事業活動を振り返って整理する時間を作っていただく様にお勧めしています。振り返りの時間を持つことで、より良くするための課題や新たなアイデアを発想する機会につながるからです。
とはいえ、経営者の方は直感でチャンスを掴むビジネスセンスの様なものお持ちの方も少なくありません。そんな場合、事業活動の振り返りなんて面倒なことをする必要はない…をお考えになられるかもしれません。しかし、このセンスは万人が持ち得るものではないのです。事業活動を振り返り、問題点や優位性を理解し、事業計画を作成すると言うことは、経営者の方の頭の中を整理するだけでなく、可視化し従業員の方々に周知する効果も期待できます。チーム全体の意思疎通をスムーズにするため、また多くの良い意見を活発にするためにも、事業活動の振り返りは重要なのです。
絵に描いた餅に意味付けし、行動力を高める
事業計画(ビジネスプラン)は、書類でまとめただけの状態では「絵に描いた餅」です。そんな事業計画を、意味のあるものにするためには、プランを具現化するための行動を定義することが必要になります。この具体的な行動を定義するとき、とても重要な要素があります。それが「行動の意味付け」です。何故、この行動を行うのか、その必要性はなんなのか。これをチーム全体で共有することで、関係者間でのハレーションを最小限に押さえたり、目的がぶれない事により、会議の時間を短縮できる効果も期待できます。
では、どうすれば「行動に意味付け」することができるのでしょうか。それは、事前に計画をたてることです。「なんだそんなことか」と思うかもしれません。しかし、前項の「事業活動の振り返り」がきちんと行われ、改善箇所やより伸ばすべき箇所が具体的にどこなのかをチーム全体が共有できている状態であれば、同じ量の行動から得られる結果の極大化が期待できるのです。
具体的に行うことはシンプル
事業を通じて実現したいこと、成し遂げたいことをあらためて整理してみてください。
起業にあたってしっかりと考えた方も、なんとなく起業して今に至っている方も、ちょっとの時間でも良いのでご自身の内側に思考を巡らせる時間を作ってみてください。
そして、ご自身あるいは自社の他にはない特長、こだわっている点をどんな些細なことでも良いので数多く書き出してみてください。
ご自身の事業にかける想いや目的についてあらためて思考を巡らせてみると、普段はなんとも感じていなかったことにも、あらたな発見があるはずです。
事業を開始した頃とはまた違う景色や感情が頭に浮かんでくることでしょう。
それこそが、現状を打開し、次のステップへすすむための事業構想のヒントになるのです。
そして、そのヒントを具体化して行動へとつなげるためのプランづくりが必要なのです。
ユニット経営という選択肢
いま着手しないといけないことがはっきりしていますか?
次の一手に向けたヒントを得られていますか?
もし、この2点が見つけられていないなら、事業計画をたてるプロに相談するのもひとつの手段です。事業計画をたてる方法はいくつかありますが、会社全体を小規模単位のユニットに分割し、独自の採算を見ながら、自社の経営を正しく把握する「ユニット経営」と言うスタイルをわたしたちはお勧めしています。
ユニット経営は、各ユニットを一つの企業・事業体とみなし、それぞれのユニット(部門別単位)が利益の最大化を目指していく経営スタイルです。社員全員が経営に対する意識や仕事への目的意識を持ち、企業風土にまで浸透させて、経営を変えていく事が可能になります。リクルートホールディングスはユニット経営を浸透させることで、業界水準を超える利益率を獲得するなど、大きな成果を上げています。
ユニット経営について、より詳しい情報が知りたい、またどの様なものか興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。
Comentarios